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どうも、ご指名をいただいた現場のT口です。 今回は主人公機(?)であるナナジンについての裏話です。 「ナナジン、命名秘話」 オウカオーの兄弟機として作られ、強大なポテンシャルを秘めつつも、乗りこなせる者がいないばかりに 格納庫に放置されていたナナジン。 劇中でも可哀相な扱いを受けてたナナジンですが、制作過程でも中々の不遇の扱いを受けていました。 初期のプロットでナナジンは、エイサップがアマルガンたち反乱軍から受領する、という設定でした。 その時のナナジンの名前が、『ギム・ゲランゲ』。 『ギム・ゲランゲ』て・・・。 ギム・ゲネンと同系列機だかららしいのですが、あまりにもダサすぎるじゃないですか。 なので、カントクに直訴した訳です。 私 「富野さん、主人公機が『ギム・ゲランゲ』はナイですよ。もっとカッコイイ名前にしましょう。」 カントク「そうかな?カッコイイと思うんだけど・・・。」 面白くなさそうな顔するカントク。 でもプロットが、エイサップがホウジョウ軍から拝借する、という流れになってくると、 シナリオや篠原さんから上がってくるデザイン画から『ギム・ゲランゲ』の名前が消え、 『エイサップ専用オーラバトラー』へと変わっていきました。 まあ、以前から「ギム・ゲランゲはナイ」という雰囲気が流れてましたからね・・・。 で、名前の決まらないまま時は過ぎ、カントクから第2話の絵コンテの準備稿をいただくことになりました。 早速読み進めていくと、どうも気になるところが一つ。 『名無し』 ト書き(カットの内容が書かれている部分)に踊る『名無し』の文字。 そうです。どうやらカントクは、『エイサップ専用オーラバトラー』と書くのが面倒臭くて、 『名無し』と書いたようなのです。 しかし、こうも名無し、名無しと書かれると、ただでさえ読み難いカントクの絵コンテが、 さらに難解なものになっています。 「名無しが制止し、上体ビクリ」 ワケが分からん。 その上での私とカントクの会話。 私 「名無し、ってエイサップのオーラバトラーのことですか?これだと読む人が混乱するじゃないですか。」 カントク「じゃあ、なんか決めて。エイサップとリュクスが二人で付けそうな名前。」 私 「難しいですね。」 カントク「(意地の悪い笑顔で)難しいでしょ。」 私 「名無しのオーラバトラーなんでしょ。じゃあ、いっその事カタカナで『ナナシ』か『ナナシン』でいいじゃないですか。」 カントク「!」 目を見開くカントク。カントクが何か閃いた時の癖です。 カントク「そう!『ナナジン』だ!七福神の七と神でナナジンだ。そうだ。サコミズが考えるならナナジンだよ!」 そう言いながら私が読みかけていた絵コンテをひょいと取り上げ、机へと向かっていきました。 きっと、名前だけじゃなく、面白いシーンが思いついたのでしょう。 何やかんやで、めでたくナナジンは命名されたのです。 また、この時の会話がどう反映されたかは、完成フィルムを御覧ください。 きっと面白いシーンに仕上がっていると思います。 ただ私は、カントクが自分で決めた「エイサップとリュクスが二人で名付ける」縛りをス ッポリ忘れていることが未だに納得出来ていませんが・・・。 三話配信前のブログ強化週間(勝手に決めました)なので、連続でいきます。 次回のお題は、「『バイストン・ウェル』を創った人」。 ではでは。 |
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