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zoom RSS ナナジン、命名秘話

<<   作成日時 : 2006/05/17 09:03   >>

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どうも、ご指名をいただいた現場のT口です。
今回は主人公機(?)であるナナジンについての裏話です。


「ナナジン、命名秘話」

オウカオーの兄弟機として作られ、強大なポテンシャルを秘めつつも、乗りこなせる者がいないばかりに
格納庫に放置されていたナナジン。
劇中でも可哀相な扱いを受けてたナナジンですが、制作過程でも中々の不遇の扱いを受けていました。
初期のプロットでナナジンは、エイサップがアマルガンたち反乱軍から受領する、という設定でした。
その時のナナジンの名前が、『ギム・ゲランゲ』。
『ギム・ゲランゲ』て・・・。
ギム・ゲネンと同系列機だかららしいのですが、あまりにもダサすぎるじゃないですか。
なので、カントクに直訴した訳です。

私   「富野さん、主人公機が『ギム・ゲランゲ』はナイですよ。もっとカッコイイ名前にしましょう。」
カントク「そうかな?カッコイイと思うんだけど・・・。」

面白くなさそうな顔するカントク。
でもプロットが、エイサップがホウジョウ軍から拝借する、という流れになってくると、
シナリオや篠原さんから上がってくるデザイン画から『ギム・ゲランゲ』の名前が消え、
『エイサップ専用オーラバトラー』へと変わっていきました。
まあ、以前から「ギム・ゲランゲはナイ」という雰囲気が流れてましたからね・・・。
で、名前の決まらないまま時は過ぎ、カントクから第2話の絵コンテの準備稿をいただくことになりました。
早速読み進めていくと、どうも気になるところが一つ。

『名無し』

ト書き(カットの内容が書かれている部分)に踊る『名無し』の文字。
そうです。どうやらカントクは、『エイサップ専用オーラバトラー』と書くのが面倒臭くて、
『名無し』と書いたようなのです。
しかし、こうも名無し、名無しと書かれると、ただでさえ読み難いカントクの絵コンテが、
さらに難解なものになっています。
「名無しが制止し、上体ビクリ」
ワケが分からん。
その上での私とカントクの会話。

私   「名無し、ってエイサップのオーラバトラーのことですか?これだと読む人が混乱するじゃないですか。」
カントク「じゃあ、なんか決めて。エイサップとリュクスが二人で付けそうな名前。」
私   「難しいですね。」
カントク「(意地の悪い笑顔で)難しいでしょ。」
私   「名無しのオーラバトラーなんでしょ。じゃあ、いっその事カタカナで『ナナシ』か『ナナシン』でいいじゃないですか。」
カントク「!」
目を見開くカントク。カントクが何か閃いた時の癖です。
カントク「そう!『ナナジン』だ!七福神の七と神でナナジンだ。そうだ。サコミズが考えるならナナジンだよ!」
そう言いながら私が読みかけていた絵コンテをひょいと取り上げ、机へと向かっていきました。
きっと、名前だけじゃなく、面白いシーンが思いついたのでしょう。
何やかんやで、めでたくナナジンは命名されたのです。
また、この時の会話がどう反映されたかは、完成フィルムを御覧ください。
きっと面白いシーンに仕上がっていると思います。
ただ私は、カントクが自分で決めた「エイサップとリュクスが二人で名付ける」縛りをス
ッポリ忘れていることが未だに納得出来ていませんが・・・。

三話配信前のブログ強化週間(勝手に決めました)なので、連続でいきます。
次回のお題は、「『バイストン・ウェル』を創った人」。
ではでは。

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